「マイ・ラスト・ソング・カジュアル IN シモキタザワ」~久世さんが残してくれた歌~番外編、岩坂 遼出演部分の写真とレポートが到着

 10月16日(金)と17日(土)の2日間にわたって、東京・本多劇場にて行われた『「マイ・ラスト・ソング・カジュアル IN シモキタザワ」~久世さんが残してくれた歌~番外編』の岩坂 遼出演部分の写真とレポートをご紹介します。


ーーーーーーーー


「マイ・ラスト・ソング・カジュアル IN シモキタザワ」~久世さんが残してくれた歌~番外編


 TBSで放送された「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー」といった数々の名作ドラマを送り出した演出家であり、文筆家としても活動した久世光彦が10年以上書き続けたエッセイやテキストをもとに、浜田真理子と小泉今日子がライフワークの一つとして2008年から続けている唄と朗読によるイベント「マイ・ラスト・ソング」。その番外編として、2020年10月16日(金)と17日(土)の2日間にわたって、東京・本多劇場にて行われた『「マイ・ラスト・ソング・カジュアル IN シモキタザワ」~久世さんが残してくれた歌~番外編』に、シンガー・ソングライターの岩坂 遼が出演した。



 〈カジュアルモード〉で、どんな世代でも気軽に楽しめるように、そして若い人にも参加してほしいという思いから、今回の岩坂の参加が実現。偶然にも岩坂の父と浜田の出身校が同じ島根にあるなど、出演者ともゆかりがある彼だが、21歳という年齢からみた「マイ・ラスト・ソング」について改めて聞かれると「僕の世代だと知らない曲がほとんどなので、むしろ新発見みたいな。こんないい曲たくさんあったんだという感覚になりました」とコメント。小泉からの「水曜劇場から生まれた曲を歌ってほしい」というリクエストにより、弾き語りで披露した桂木文の”短編小説“は、夕焼けに照らされたような柔らかなライトのなかで、ギターをつま弾きながら、さだまさしが描いた世界を丁寧に伝えていく姿に、観客から大きな拍手が送られた。



 続く、浅田美代子”赤い風船“では、浜田の美しくも切なげなピアノに乗せて語り掛けるように歌う岩坂の姿が印象的。サビの浜田と岩坂による息ぴったりのハーモニーに心が洗われるようだった。この日の出演者全員が登場した日吉ミミ“世迷い言“は、岩坂の低音のヴォーカルと、同じメロディーを共に歌いながら徐々に力強さを増していく浜田の歌声、ラストのステージ上での出演者の掛け合いもまた、本日のハイライトの一つと言える場面だった。



 後半3曲のみの出演ではあったものの、昭和の名曲に綴られた言葉たちと、その美しいメロディーを、持ち前の優しく包み込むような声で表現し、楽曲の世界観を自分のなかで受け止めながら、しっかりと届けようとする姿は、会場にいた観客はもちろん、Streaming+を通じて配信で見たユーザーの心を掴んだに違いない。この10月より岩坂 遼名義で活動をスタートさせたばかりながら、今後の活躍からも目が離せない。直近では、10月21日(水)20:00より、ジャズ・ピアニストの桑原あいを迎えての単独配信公演『Ad-lib&session』の2回目が行われるので、お見逃しなく。